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遺言、相続手続きのスペシャリスト 帯安行政書士事務所

相続お役立ちコラム 〜大切な人が亡くなったとき〜column


第4章 ー 家財道具等の整理作業





 葬儀や期限のある手続き、貴重品等の取り置きを済ませると、次に対応が必要になりそうなのは、
 家財道具等の整理や月々故人の口座から引落されていた、契約関連(公共料金や保険、クレジット
 カードなど:別のところでお話しします)の諸対応になると思います。

  ここでは「家財道具等の整理」ついて記載しています。






【目次】

主な流れ
身内でやる場合の下準備(準備物、ビラ、やる理由)
身内での作業中について(作業方法と業者への振り分け)
自動車・バイク
業者の手配(リサイクル→便利屋→産廃業者。順番の理由)





■大家さん・不動産業者(以下、不動産業者等と言う)対応

故人のお住まいが賃貸物件の場合、家賃が発生し続けますので、もう誰も住まないような場合は遅かれ早かれ解約手続きが必要になります(※不動産が故人所有の場合については、第8章の遺産分割協議の中でも触れていますので参照ください)。
一般的な流れとしては、下記のようになると思います(故人所有の不動産のときは馴染まない記述を無視してご参照ください)


■主な流れ

@ 不動産業者等に家賃の〆日の確認をする(余計な家賃が発生したり、不要に焦ったりしないため)

A 余裕のある日程で原状回復作業(自家用車の駐車場も賃貸している場合の対応、家財道具等の運搬等、日用ゴミ・粗大ごみ等の処分)
※身内総出で終わらせる人もいますが、その場所や時期により一部または全部を専門業者に委託する場合もあると思います。

B 公共料金等の契約変更(不動産業者に任せる部分の確認、こちらでやるべき解約、名義変更など)をする。
Aの作業が終わった後にBの特に電気や水道の手続きをすること。作業中に電気が点かなかったり、トイレを使用できなかったりすると結構大変です。

C 不動産業者に明渡し確認(室内が空っぽの状態になり、これで問題ないかを確認してもらう。)

D 敷金等の精算、賃貸借契約の解除(敷金についてはプラスの時もマイナスの時もあるようですが、何れにせよ簡単な計算書(内装工事の見積書等)のようなものを交付してもらうと、双方にとって後々良いと思います。


■身内でやる場合の下準備(準備物、ビラ、やる理由)

◆安心して集中して作業するために
賃貸住宅の場合、作業時の音や路上駐車をしなくてはならない事が多くなるので、あらかじめ近隣に挨拶するか、挨拶が苦手であれば、お知らせのようなビラを作りポストに入れておくなどしておくと良いかと思います。こうしておくことで、近隣住民の方もわざわざ紙まで配ってきてきちんとしているなと印象づくと思います。相乗効果でこちらも多少の安心感が得られます。そして、作業にも集中し易いです。

(ビラの例)
「●●アパートの○○▽号室の引っ越し作業をしています。■■月△日から数日間、人や車の出入りが多くなりますが、なるべくご迷惑にならないよう心掛けますので、何卒ご容赦の程お願い申し上げます。何かございましたら携帯:09012345678■△(名字)までご連絡くださいますと幸いです。」というニュアンスでしょうか。

併せて、路上に駐車する際も、車内の窓際に、「引っ越し作業で駐車させて頂いております。08012345678■△(名字)までご連絡頂ければ直ぐに移動いたします。近隣の皆様には大変ご迷惑をおかけしております」という感じで。
殆ど引っ越し屋さんの手法ですが、ここまでやっておけば、余程目に余るようなことをしない限り、そんなに言ってくる人はいないと思います。


■身内での作業中について(作業方法と業者への振り分け)

◆出張で買取をしてくれる業者へ連絡する
最初は作業するために移動する動線や、作業スペースが思ったほどありません。
狭さなどにストレスを感じながら始めようとすると、作業効率は中々上がらないと思います。なので、先ずは作業をしやすくる環境作りから入るのも一考です。

【物別に、出張買取業者を探す】

・大物等
手っ取り早いのは、大物(家具・家電等)の出張買取業者に電話して、無料引取・買取できるものを見てもらうのがいいでしょう。他にも、無料の範囲で、できるだけ色んな種類を買取・引き取りしてもらえるように相談していいと思います。
その場で引取・買取できるものは搬出してもらい、後日になるもの(大きなものや、食器や衣類など、家具の中身が入っているもの等)も日付を決めて頼みましょう。
ポイントは、無料引取と買取可能なものだけ搬出を頼むということです。
やり始めると、買取額よりも「物が少なくなっていく方に興味が向いていく」と思います。もちろんそうではないこともあります。そういう場合についてはあらかじめお詫びいたします。

・書籍やDVD等
書籍やDVDなどを専門に扱う買取業者も電話して出張買取して貰いましょう。書籍等は「買い取れるものだけ引き取る業者」と「不可と思われるもの以外は値段がつかなくても引き取ります」と、大別するとこの2種類あるとおもいます。具体的な社名は申し上げませんが、電話口でこのことを確認してから来てもらった方がいいでしょう。


■自動車・バイク

・自動車
継続使用するかどうかで変わってきますがいずれにせよ移動が必要です。月々の駐車場代が発生する自動車などは保管が難しいこともあります。
【中古車屋さん(継続使用はしないとき)】
事情を説明すると、出張で来てくれて自社まで回送してくれることも多いです。そうすると移動・保管の心配がひとまず無くなります。駐車場代も発生しなくなります。その後も、知識や経験のある車屋さんであれば、名義変更や相続手続き、廃車手続きなど車に関する手続きの手順を詳しく教えてくれますし、殆どのことを代わりにやってくれますので、経験上、一番手間がかからないような気がします。
【整備工場等(継続して使いたいが一時的な保管場所がない時)】
自動車を継続的にどなたかが使用するようであれば、知り合いの整備工場さんなどに入庫しオイル交換や点検などの名目で「急いでないからゆっくりお願いします」というニュアンスで、保管してもらうことも一つ考えられます。整備代はかかりますが、無駄な出費にもならないでしょう。

・バイク
こちらも継続使用の可否で変わってきますが、使用はしないということであれば、バイクの出張買取業者さんにきてもらうと、自動車同様、一番手間がかからないと思います。

※買い取り額等の損得は、各自の印象になると思いますので、ここでは割愛いたします。

――――――――――――――
◆作業に入る前の準備

 買取業者による最初の確認が終わり、後日搬出されるものも決まってくると、最初より作業手順が明確になり、作業スペースも出来てきます。ここまでくると、貴重品もなく買取・引取もできないことになったものをどう廃棄するかと言う方向に考えることになると思います。

@ 廃棄物を入れる袋(地域それぞれです)
・家庭用の有料ゴミ袋をお店で買って、ゴミ収集日に合わせて出す方法がありますが、これはお勧めしません。大量に袋の購入が必要ですし、ゴミ集積所に何十袋も重ねて出すことになりますので、費用的にも道徳的にもちょっと難しいと思います。少量でも良い時の補充的な方法になるでしょう。

・メインの方法は、ホームセンターでガラ袋と呼ばれるものを50〜100枚くらい購入(安いと10枚で300円くらいのお店もあります)。あまり大きいものだと中身が入ったとき持ち上げるのが大変なので、家庭用のゴミ袋くらいの大きさが無難だと思います。結構使いますので、見立て予想+20枚くらいがよいでしょう。
※土足には抵抗があるかもしれませんが、ケガ等の防止・作業効率の重視の点から、経験上は靴を履いたまま作業をしたほうが良い気がします。特に複数名で作業をすると物の搬出時に玄関に脱いである靴が転倒等の原因にもなり易いです(個人で判断となります)。

【作業中】

【重要】
可燃物等を絶対に袋に入れてはいけません(ライターの類、マッチ、ガスボンベ、スプレー缶全般、電球、刃物やハサミの鋭利な物など)→これらは段ボール等に「危険」とマジックで書き、出てくるたびにそこにまとめておくようにしましょう。延焼はもちろん、作業に従事する人全員にとって危険です。

【淡々とこなす】

・迷わず「即決で必要としたもの以外は廃棄処分する」と言う考えを優先。必要なものは即決できます。悩む・迷うは「もったいない」が色濃いです。否定するわけではありませんが、間違いなく作業効率の悪化につながり、作業速度も滞ります。

・形状が複雑なもの(食器・調理器具・袋に入りそうなサイズのもの全般・プラスティックケース製品等)は、廃棄することになった衣類・寝具などで包んでしまう。袋に入れやすくなります。

・大きなものは袋に入れず、そのままどこかに重ねておく。

・分別は最小限に。分別するのは理想ですが、スペースや時間の兼合いでプロの業者さんが分別するようにやっていくのは難しいと思います。「なるべく分別は心掛けたが、素人なのでうまく分別できてない袋も結構あると思います。」という紙を最後に貼っておくのも良いでしょう。

※この4点を心がけると迷いが激減し、作業効率が飛躍的に向上します。この4点を続けることができれば、やりきることが出来ると思います。併せて、中に何が入っているかなどを、手間にならない可能な範囲で書いておいたりすると、罪悪感も?少しはなくなるのではないかと思います。

【ガラ袋に入った残った家財道具の廃棄処分】
自力で処分場まで運搬する方法と、その市区町村から委託を受けている産廃業者に有料で引きとってもらう方法とがあると思います。

・産廃業者に委託する場合ですが、「作業員は屋内には入りませんので、屋外にすべて並べておいてください。」と言われることが多いです。アパート等であれば、玄関のドアから通路に出しておくと「一応屋外」扱いになるはずです。前夜に通路を山積みにするわけにもいかないでしょうから、作業当日に「通路に出しますからお願いします」といったニュアンスで流れ作業のようにお手伝いする感じになるでしょう。一軒家であれば通行の邪魔にならない範囲で屋外に並べておく感じになるかと思います。

・自力で運搬する場合は「重量100キロで1000円」とか「マットレスは重量に関係なく1枚1000円」とか地域により色々決まりがあるようです。大きな車がないとどこかから借りてきたり、休みの日を調整したり、ガソリン代等との兼合いもあります。「この日に全部終わらせる!」くらいの段取りと集中力は、自力の場合ある程度必要です。


■業者の手配(リサイクル→便利屋→産廃業者。順番の理由)

【業者に一部または全部を委託する場合】
委託する場合でも、下記のような対応は必要になります。
◆業者探し

↓リサイクル業者(出張買取可能なところを、専門別に数社)
↓便利屋さん等(室内の整理作業〜屋外への搬出まで委託)
↓指定産廃委託業者(市区町村へ住所を伝えてその地区の指定業者を確認)
↓※日時調整をしての打合せ、正式に委託する前の見積り額の確認(見積りの確認は必須)

◆日時調整をしての手配と、必要に応じ立会い

↓リサイクル業者→便利屋→産廃業者の順番で日程調整し、手配と立会い、最終確認
↓各業者の作業に問題がなく、中身が空になり、不動産業者への引渡が可能になったら、
↓精算をする(支払い)

◆不動産業者への明け渡し



     第3章・期限ある手続き書類、遺言書
     第5章・公共料金・カード・保険などについて

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